河岸ー自分日記

模型工作と読書と音楽とカトリック

文庫を集める。

遠藤周作の文庫を収集している。角川、講談社(文芸文庫含む)、新潮と文春文庫がメインの所で、新興出版社のレーベルにはあまり手を出さない様にしている。収拾がつかなくなるからだ。

集めるに当たって装丁というのは当然重要な条件になって、角川文庫だったら古い通し番号で背がオレンジ色の物を集めている。遠藤周作の場合「緑 二四五」で始まるものである。刷の時期によってスピン(しおり紐)がついているが、これを絶対条件にはしていない。スピンの付いている物に条件を絞ると、収集が困難になると判断したからである。現状通し番号と背の色しか条件は課していない。

 

現在コンプリートに達しているレーベルは講談社文芸文庫のシリーズで全9冊である。

入手困難な「堀辰雄覚書:サド伝」を収集初期に安価で手に入れたので、あとは近所の馴染みの個人で営んでる中古書店やネット書店、ネットオークションであまり手持ちを減らさずコンプリート出来た。

 

私はコレクションを構築する時あまり金を掛けるのを好としないので、前述の様にあまり金をかけず収集できるのはありがたいことである。

あとあまりすぐにコンプリートできてしまうのは好ましくないので、見つけづらく且つ安価に手に入るのが私の好みかもしれない。

遠藤周作は「沈黙」「海と毒薬」や新潮文庫の数ある作品以外はほぼもう刷られていないが、昭和50年代~平成初期まで大量に消費されたおかげで、今でも中古在庫はある。しかし、作品だったり古さによって在庫がまちまちなので、置いてある本との出会いがお茶の世界で言う「一期一会」だったりするから、たまらなくワクワクする。

探求心と収集欲でしばらく続きそうである。